アルザスの Marcel Deiss より、村名もの3作品が2020年新登場です。
ジャン・ミッシェル・ダイスが人生を捧げてきたアルザスのAOP法改正の動きは、 着実に進展しております。
「これらの村名ワインは、例えばムルソー、シャトーヌフ・デュ・パプ、 サンテミリオン、モルゴンなどと同様に、アルザスの各村々のテロワールのアイデンティティの特定を目指したもので、 私たちにとってのアルザスAOP法の未来であると信じています」 (ジャン・ミッシェル・ダイス) 尚、リースリング、ゲヴュルツトラミネールといった従来の品種別作品は、 あと数年間程度、村名ものと並行して造られる予定となっております。
今回の「ダイスの村名もの」は、アルザスワインの新しい歴史を拓き得るもので、 私たちは「歴史の目撃者」になっている可能性があると考えております。
<Ribeauville> 「端正、水平、暗さ」− リボーヴィレ村のリウ・ディ「グリュエンスピール」「アグノー」「ワインバウム」より。
合計0.75ha。
平均樹齢35年。
リースリング、シルヴァネール、ピノ・ブランの混植・混醸。
粘土石灰質土壌。
収量40hl/ha。
12ヶ月間シュール・リー熟成。
【輸入元ヌーヴェル・セレクション様のコメント】 アルザスの各村々のテロワールは全く異なる個性が表現されていました! ●Ribeauville ・重心:やや軽め 柑橘系のコンポート、AL13.5% ・ダイスの中では特殊。
シルヴァネールの影響か、軽やかでしなやかさがある。
アスパラなどの緑系の野菜に合わせやすい印象。
・心地よいリースリングの香りがしっかりと感じ取れる。
シルヴァネール、ピノブランのブレンドもされているので、ミネラルとつまった果実味のバランスがいい。
・純粋でおとなしい。
静けさと平行線。
白を基調とした世界観。
純粋。
クール。
◆を連想する。
・リンゴなどフルーティな香り。
後味スッキリ。
・最初のアタックは線が細いが中間からアフターにかけてボリュームがある。
ビュルグっぽい感じ。
・シルヴァネール、ピノ・ブラン、それぞれ香りでわかるぐらいはっきりしている。
前菜に合う。
万能タイプ。
何も考えずにおいしい。
ある意味ギョタクっぽい。
●Zellenberg ・重心:低く重い オレンジの砂糖漬、蜜の香り。
貴腐系の香り。
AL13% ・アルテンベルグの趣。
・パッションフルーツのようなトロピカルな香りと味わい。
・圧倒的な存在感。
立体的で黒ブドウ由来のふくよかさが特徴的。
パラレルワールドの様な引き込まれる世界観。
グランクリュ・シュナンブールに迫る存在感。
・濃い、ガスなしのシャンパンのよう。
アフターしっかり。
酸&ミネラルずーっと残る。
骨格しっかり。
ワインバーでじっくり、ゆっくり飲んでほしい。
●Riquewihr ・重心:やや低めで重さがある ドライフルーツ、スモーク、仄かなスパイス AL13.5% ・ダイスらしい!香りも複雑。
ラクレットの塩気と素晴らしい相性! ・リースリングとピノグリのいいところが合わさっている。
瑞々しさと口の中で 果実味が膨らんで蜜のようなニュアンスを感じる。
柔らかい酒質。
・濃密なアロマ。
ふくよかなスタイルが特徴的。
〇を連想する。
・ミネラルを感じる香り。
口に含むと濃密。
酸もあり。
一番ミネラル感じる。
・最初のアタックは軽やか。
中間に甘味、後半華やか。
・軽く感じる。
インパクトはある。
香りリースリング、味ピノ・グリ。
Marcel Deiss / マルセル・ダイス「何かを良くしようと思ったら、それは愛によってのみ可能だ」。
現代アルザスワインの頂点を極めるジャン・ミッシェル・ダイス。
アルザスに初めて「テロワール」の概念を持ち込んで大論争を巻き起こし、遂にはAOC法の改正(ラベルに品種名を表記しなくてもよくなったこと等々)を成し遂げた、信念の男。
現在も彼が昔から提唱する、畑の個性に基づく「プルミエクリュ」を実現させるべく運動を続けています。
「ぶどうの樹は、自ら養分を求めて根を土中に伸ばします。
この土中深くにあるものがその土地のテロワールです。
ここは気候の影響もほとんど受けません。
根が地表に留まると気候の影響をモロに受け、土地の個性は失われてしまいます。
僕のワインは、例えば酷暑だった2003年も、濃さは例年と変わりませんでした。
ビオディナミも、このテロワールを引き出すための手段に過ぎません。
」「また今日、アルザスのほとんどの畑で同じクローンばかりが植えられるようになりました。
その結果、どのワインを飲んでもクローンの個性の味しかしなくなりました。
アルザスの土壌は、太古の地殻変動に由来する極めて複雑で多様なものです。
個々の土地の強烈な個性をそのままワインに表現することが、僕の人生です」。
「従来のアルザスのワインのラインナップは、ぶどう品種を軸としてセック、 ヴァンダンジュ・タルディヴ、セレクションド・グラン・ノーブルに別れ、さらに その中に畑名やキュヴェ名、グラン・クリュなどがあるという、極めて複雑で分かり にくいものでした」というダイスは、彼独自の哲学によってラインナップを以下のように 3つに分類しています。
●Vins de Fruits 果実のワイン (単一のコミューンまたは村産の、ぶどう品種名ワイン)●Vins de Temps 時のワイン (ヴァンダンジュ・タルディヴとセレクションド・グラン・ノーブル)●Vins de Terroir テロワールのワイン (プルミエ・クリュとグラン・クリュ)
レビュー件数 | 1 |
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レビュー平均 | 5 |
ショップ | ウメムラ Wine Cellar |
税込価格 | 4,048円 |